Mew mew!―Crazy cat’s night

Mew mew!―Crazy cat’s night (電撃文庫 (0962))

Mew mew!―Crazy cat’s night (電撃文庫 (0962))

無法都市と化した人工島。
そこに住む子供たちは“鼠”だった。
地下に住み、あらゆるものを食い荒らし……。
少女は“猫”だった。
可愛らしく、しなやかで、すべてを切り裂く爪を持っていた。
彼らはいずれ巡り会う、何しろ“猫”と“鼠”なのだから……。

 「バウワウ!―Two Dog Night (電撃文庫)」の続編。前作のキャラで出てくるのはイーリーと夕海とラーメン屋の竹さんといったところ。みなチョイ役ですが、それでも嬉しいものです。2匹のイヌの前作に続き、今回はネコとネズミと、このシリーズは動物しばりのままゆく様子。主人公が珍しくおんにゃのこです。背表紙のお下げのラッツの娘も可愛いです。ふふふー。


 ネコの「爪」がかっこいいです。その在り方が話のテーマ、主人公のモチベーションと絡んでいることもあり、燃える。イラストの決めポーズかっこええー。エンターテイメント重視、生粋のライトノベルです。


 佐渡と新潟の間に架けられた世界で一番巨大な橋、その中央に造られた人工島の無法都市を舞台としたこの「島」シリーズ。次巻は葛原さんが主人公のご様子。今回名前だけ挙げておいて出てこなかったキャラが多いので、続きが楽しみで仕方ないですよー。